2013/04/06

【DIY】手製のムエット(試香紙)でコスト削減

(店長)
香水店や香りの教室で意外と消費が激しいのが「ムエット」よ呼ばれる試香紙。
先端に香水や香料、精油をつけて香りを確認するのに使います。


幅5mmほどの細い紙ですが、これが安くはないのです。
一般に販売されている試香紙は、小売価格は1本5円前後(当店では4.2円で販売)。
つまり20種類の香水をつけるとなると、約100円を消費することになります。

香水店ではこの試香紙の代わりに、小さな容器に綿を入れてそれに香水を吹きかけて香りを確かめる方法をとっているところもあります。
ただこの方法だと、香りをつけた試香紙をお持ち帰りいただけないのが難点。
当店では、今は買うかどうか迷っているお客様には、お帰りになってからゆっくりと香りをかぎながら検討していただきたいのです。

またこの試香紙は、香料瓶の小さな口から差し込んで香りを確かめる調合作業に合うもので、香水をつけるには細すぎます。
紙が細いと狭い範囲でしか香りがたたないので、鼻に近づけてその香りを探すような仕草になってしまいます。
香水をつけるには、試香紙はなるべく幅広のものが適しています。

そこでパレアンヌお手製の試香紙を作りました。


苦労したのは紙質。
あまり薄いものはブラブラして扱いにくく、表面がツルツルしていると水分をはじくのでダメ。
いろんな紙を試してみて、最も適した紙が100円ショップにありました。
香水をつけてみると、紙の幅が広いために香りがよく立ち上がり、匂いを楽に確かめることができます。
中には今まで細い試香紙で嗅いでいた香りよりも、芳醇で優しい香りに感じる香水もありました。
「これなら合格」と先生にも認めてもらい、今日から店内で使用しています。
ちなみにこの紙だと、1本当たり30銭(0.3円)ほどしかかからないため、約1/10にコスト削減できました。