2013/03/02

最初の香り、今の香り

私が最初に自分の定番とした香水は、カルバンクラインの「エスケープ・フォー・メン」
もう20年の前のことです。
当時この香水は日本では販売されておらず、そこも気に入って毎日使っていました(男は希少性に惹かれるもの)。
その頃はさすがに東京でも職場に香水の香りを漂わせることは少しはばかられる時代でしたが、自分の存在感をアピールしたいという単純な「目立ちたがり」な性格から、職場でも顧客との打ち合わせでもおかまいなし。
やってみると回りからのクレームは皆無で、いつしか「中田さんの香り」として定着していました。
面白いエピソードとしては、会議室や別のフロアを行き来している私をつかまえようと、総務の女性が「中田さんの香り」を頼りに探し回ったことがありました。
エレベータでやっと私を捕まえた彼女は、「あ~、やっと見つかった。会議室にもいたでしょう?あ、ここに中田さんがいた!ってすぐわかりましたよ」と匂いを追いかけていたみたいだったと、面白く話してくれました。

「エスケープ・フォー・メン」を3本ほど使い切った頃、日本でも販売されるようになったため別の香りを探しましたが、気に入ったものがなかなか見つからない。
特に男性用の香水は種類が少なく、有名ファッションデザイナーのブランドものもいくつか試しました。
でも結局1本使い切る前に香りに飽きてしまい、それ以来「自分の香り」に出会えていません。
それ位、自分の香りを探すのって難しいものです。

今使っているのは、シャネルの「アリュール・オム」。
数年前パリに行ったときにシャンゼリゼ通りにある「セフォラ」で、先生に買ってもらったものです。
この香りは不思議なパワーを持っていて、これをつけると先生もスタッフも何の香りかわかりにくいようです。
私がつけると匂いが変わるらしのですが、5回中4回は間違えます。
他の香水だとピッタリ的中させるのに、不思議な香りですね。