2016/07/17

バラ摘み体験とローズウォーターの抽出見学


2016年6月16日、秋田県大仙市にある株式会社ローズメイ秋田工場様にて、バラ摘み体験とローズウォーターの抽出見学を楽しみました。
朝9時集合だったので自宅を6時半に出発しましたが、当日は朝からあいにくの雨模様。
でも現地に着くころにはほとんど小降りになっていました。

ローズメイ秋田工場に到着して車を降りると、周囲からとってもいい香りがします。
この香りは、玄関脇で栽培されている「ローズドメ(Rosa centifolia)」というバラからの芳香でした。

玄関横に咲いているローズドメ(Rosa centifolia)

昔から香料採油(溶剤抽出)のために栽培されるバラですがローズメイでは観賞用(なんとぜいたくな!)。
バラらしい芳醇な香りで、ローズメイの玄関前が華やかな雰囲気に。
まるで香水の香りそのものです。
「バラの香りで迎えてくれるなんて!」と、とっても気の利いたおもてなしを受けたような気分でした。

さてさっそくのバラ摘み体験です。
工場から支給していただいたカッパを着て、いざバラ園へ。
バラ園は工場の隣の敷地にあります。
蜂に気をつけるように注意されましたが、雨だったせいか虫がほとんどいませんでした。

ご満悦の様子

ローズウォーター用のバラは「ダマスクローズ(Rosa damascena)」。
今回はダマスクローズを重点的に、おしゃべりしながら楽しくワイワイと摘みました。

ダマスクローズ(Rosa damascena)

この位はあっという間にたまります

バラ園にはこの他に「ロサガリカ(Rosa gallica)」がありますが、それはローズメイのバラジャムの原料に使うそうです。

ロサガリカ(Rosa gallica)

1時間ほどでバラ摘み終了。
ローズウォーターが充分に採れるくらい集まったので、今度は建屋の中へ。

シートに山積み

積んだ花を全部シートの上に出して、今度は虫取りの作業です。
でも雨が幸いして花の中に虫がほとんどいなかったので、楽ちん作業でした。

長時間だと腰にきます・・・

とってもご機嫌

さて虫取りが終わったら、最後の段階、ローズウォーターの抽出です。
作業部屋に入る前に、衣服の上のほこりを除去します。
これはとても大切なことですね。

吸引器でブォーと

作業部屋にはドイツから取り寄せたという蒸留器が。
日本で製造される最新の蒸留器ではなく、ヨーロッパではお馴染みの銅を使った仕組みのものです。
まずはこの窯の中いっぱいに、バラの花を入れます。


そして窯に火をいれ、水蒸気蒸留の開始。
しばらくすると、チョロチョロと音を立ててローズウォーターが出てきました。



まだまだ時間がかかるので、抽出が終わるまで虫取りをした部屋で待機することに。
時刻はお昼頃だったのでちょっとお腹がすいてきたなぁ、と思っていると、この部屋でローズメイのジャムとハチミツの試食サービスを用意してくれました。


食べ物のサービスは、やはりうれしいですね。
クラッカーにちょっと付けて、全部のジャムとハチミツの食べ比べです。
けっこう食べたせいか、小腹が満たされてしまいました。

今回は摘み取った花から抽出したローズウォーターもお持ち帰りできるプラン。
しばらくすると、専用のラベルが貼られた、自分たちで摘んだ花のローズウォーターを持ってきてくださり、一同大感激。
合成香料・防腐剤などの添加物は一切使用されていない、それも「初摘み」の天然100%の無添加ウォーターです。


日本では無理だと思っていた、香りを採るためのバラ摘みと蒸留体験。
精油が採れればすごいことになるんですが、まだまだそこまでは無理ですね。
でもここローズメイ秋田工場で、いつかは国産のバラの天然精油が採れるようになることを想像して、勝手に楽しくなって、とっても有意義だったと超満足した一日でした。