2013/09/29

あなたはインコの匂いが好き? でもホントに「香水」?

(店長)
先日秋田市のテレビ局から「最近、インコの香りの香水がメディアで注目されていますが、そちらでは取り扱っていますか?」というお問い合わせがありました。
インコの香りなんて初めて聞くので、ちょっと調べてみると、確かにあるんですね。
朝日新聞や日経新聞などにも載っていたので、確かにメディアでは取り上げられているようです。
どんな匂いなのか興味のある方は、「香りの魔法~LA FORCE~」をご覧ください。


さて今回お話したいのは、メディアの報道内容に関すること。
この商品は、インコから芳香する独特の香りを再現しているようですが、あくまでも「雑貨」であり「香水(化粧品)」ではありません。
しかしほぼすべての記事は「インコ臭の香水」と伝えており、これは明らかに間違っています。
正しくは「インコ臭の香り」または「インコ臭の香料」です。

「香水」は化粧品に分類され、化粧品製造販売業者が製造し、都道府県に香水名を化粧品として登録しているもの、かつ肌に直接付けても大丈夫な香料(国際基準があります)で調合されているものを言います。
誰かが勝手に調合しただけの香りは「香水」とは呼べませんし、呼ぶと薬事法に違反します。
「香水」は通称・俗称ではなく、製品の「分類名」と考えるべきです。

ちなみにこの商品にはきちんと

本品は化粧品ではなく、体に付けることを前提としておりません。
万一体に付けたりなさる場合は、自己責任でお使いくださいますようお願い致します。

という注意書きがあるそうです(引用:roomie)。
製造している方は正しい知識・見識をお持ちなのです。

にもかかわらず、少しあきれているのは、この香りを販売している通販サイトでも「話題沸騰中の香水です!」と標榜していること。
「だ~か~ら~、香水じゃないってば・・・」とただ呟いても仕方がないですね。
「香り」=「香水」と信じている人が多いにも関わらず、それに対して今まで注意喚起する声が、業界含めてどこからも聞こえないことも問題です。
今後パレアンヌでは、こうした問題に対しても正しい知識をお伝えしていかなければと考えています。